保育園に通うわが家の次女は、クラスで一番誕生日が早い4月生まれ。0歳児から入園したこともあり、保育園生活には慣れっこ。そのため、クラスでは姉御のような存在になっているようです。しかし担任の先生から聞く話では、「それは姉御じゃなくてボスやろ!」と思うことがしばしば。そんな次女のボスエピソードを紹介します。
お外遊びのタイミングは

これは0歳児クラスの時の話です。「最近次女ちゃんがみんなをお外遊びに連れて行ってくれるんです」と先生。お外遊びの時間になり、先生が「お外に遊びに行こう!」と言っても、お部屋遊びに夢中のみんなは動こうとしません。そこで次女の出番。次女のお部屋遊びがひと段落すると、次女はお外遊びの帽子を準備し始めます。
するとそれを見た他の子も遊びを止めて帽子の準備に取り掛かるのだとか。0歳児クラスと言っても、すでに1歳になり言葉が達者な次女。
「みんな、外行くでー」という次女の掛け声とともに、お外へ出ていくのだそうです。「次女ちゃんがお外遊びの準備をし始めるとみんなも一斉にお外遊びの準備をしてくれるので、最近はお外遊びのタイミングを次女ちゃんに決めてもらっているんです」と言う先生。なんだかその光景が想像できてしまい、笑ってしまった母でした。
泣く子には優しく寄り添う

保育園では、子どもたちが泣いていることは日常茶飯事。2歳になった次女をお迎えに行くと、「今日は泣いているお友達に声をかけてくれていましたよ」と言う話を先生からよく聞くんです。泣いている子を見つけると
「どうしたん? なんで泣いてんの?」と聞く次女。泣いている理由は様々ですが、必ず「そうやな、そんなときもあるわな」とまず同意するんだとか。
そのうえで「次女ちゃんと向こうで一緒に遊ぼう」などと声をかけることで、不思議とほとんどのお友達が泣き止んでくれるのだそうです。「次女ちゃんのおかげで本当に助かっています!」と言ってくれる先生。次女も、家で「〇〇ちゃん、今日泣いてたからお話ししてん」とよく教えてくれます。泣いている子がいないか、毎日のパトロールに大忙しの次女でした。
時にはトラブルがあっても大丈夫

年少になり、自分の思いをうまく言葉にできずに癇癪を起こす子が増えてきました。お友達に手を出してしまう子も何人かおり、次女も腕をつねられたと先生から報告が。先生は「特にトラブルはなく、お友達が理由もなくつねってしまったようで…」と言っていたのですが、先生が見ていないところで次女がなにかした可能性もあるなと思った私。
「今日はお友達につねられちゃったの?」と切り出して話を聞いてみることに。すると、
「〇〇君に急につねられたの。なんかつねりたかったからつねったらしいで」と次女。先生から聞いていた話と同じだったので、何かトラブルがあった訳ではなく安心した一方、急につねられて次女は怒っただろうなと思いました。
「急につねられて痛かったね。お友達に怒ってないの?」と聞くと、次女は「痛かったけど、まぁつねりたい気分の時もあるわな。しょうがないよ」と言うのです。友達の癇癪を容認する広い心に驚いた母でした。
いろいろな話を聞いていると、面倒見の良さや周りへの気配りなど、なかなかの姉御気質を発揮している次女にただただ驚くばかり。いや、みんなを外へ引き連れる姿や「まぁそんなこともあるわな」と幼児らしからぬ達観した物言いは、姉御と言うよりむしろボスの貫禄があるな… と笑ってしまいました。
次女はまだ4歳。これからどんな子に育ってくれるだろうと楽しみです。大きくなってもみんなに慕われる姉御的存在であってほしいと願います。
(ファンファン福岡公式ライター/Misaki)


