【痛恨の凡ミス】準備万端だったのに、息子の晴れ舞台を見逃した! 夫婦が絶句した“想定外の理由”とは?

運動会といえば、わが子のたくましい姿を見られる日。小学生の長男と二男2人の出番に合わせて、夫とカメラとビデオを構えます。5年生の長男は、「ソーラン節」で旗を振る重要な役割を任されたこともあり、今か今かと出番を待っていました。そして始まる5年生の群舞。ところが、演舞が始まっても、長男の姿がどこにもない!? そこには悲劇が待ち受けていました。

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待ちに待った運動会

 わが家には3人の息子がいます。三男はまだ園児ですが、長男は小学5年生、二男は2年生になったので、複数の演目を見られる運動会を楽しみにしていました。各学年の徒競走、二男の大玉転がし、そしてずっと楽しみにしていたのが5年生のソーラン節です。

 5年生のソーラン節といえば、運動会の目玉種目。子どもたちが低学年の頃から、ソーラン節を踊る5年生の姿を見ては感動を覚えてきました。おそろいの法被を着て、背中には好きな漢字一文字を描き、裸足で群舞を行います。

 「どっこいしょー!」という元気な声は、観衆から大きな拍手が沸き上がるほど、毎年会場を震わせてきました。

カメラとビデオの準備も万端!

写真AC

 そんな「ソーラン節」をついに長男が踊ることになり、私も夫も楽しみにしていました。しかも長男から「クラスの代表で旗を振る役になった」と驚きの一言が! 毎日のソーラン節に加えて、大きな旗を持ちあげて振る練習をしていると聞いて、ますます当日が楽しみに。

 運動会前日の夜、夫と私は準備に励みます。カメラとビデオの充電やメモリーの確認、出番の時間を打ち合わせました。唯一の懸念点は3歳になったばかりの三男。暑い中、運動会が終わるまで校庭にいてくれるかどうか、それだけが不安でした。オヤツやビニールシートなども持参し、グズってしまった時でもどちらかはビデオを撮ろうということを話し合いました。

運動会がスタート、盛大にぐずる三男

 そうして迎えた本番。天気は快晴で、これから始まる運動会がきっと素晴らしい1日になることを疑いませんでした。低学年から競技が進み、二男の徒競走・大玉転がし、長男の徒競走までは順調に楽しむことができました。

 ところが… 「次は、5年生によるソーラン節です」というアナウンスが会場に響いたちょうどその頃。三男が盛大にぐずってしまったのです。「もう帰る!」と靴を脱ぎ、校庭で寝そべる始末。砂まみれの背中と飛んで行った靴を拾いながらなんとか三男を説得します。

 「これで終わりだから! お兄ちゃんのダンスを見たら帰ろう」と頼み込み、背中に三男をおぶります。夫と合流して長男の姿を見つけた私は片手でビデオを構えました。

緊張の「ソーラン節」、肝心の息子はどこ!?

写真AC

  「ソーラン節」の音楽が流れだすとすぐに、5年生たちが「ワーッ!」と叫びながら校庭の中央に走っていき、それぞれの立ち位置に移動して整列します。

 その時点で私と夫は目を見合わせました。
 「長男、どこ!?」なにせ全員同じ衣装。目印は背中に書いた漢字一文字「志」のみ。手分けして「志」の文字を探します。ところが、「志」の子が何人もいます。

 無情にも音楽が進んでいく中、ついに旗振りが始まりました。校庭には5人分の旗がはためいています。そのうちの1人であることは間違いない! と目を凝らすと、不運にも私たちがいる場所から一番遠い位置で旗を振る長男を見つけました。

 その瞬間、夫はダッシュ! 私は三男をおぶっているので走れず、カメラをズームにしたのですが、踊りは終わりを迎え、会場からは拍手が鳴り響いていました。

立ち位置が書かれた紙、あったのね…

写真AC

 夫が肩を落として戻ってきました。走っている間に演目が終わってしまい、ビデオどころか、肉眼で見ることすらできなかったようです。

 私もまた、言葉が出ないほどにショックを受けていました。低学年の頃から楽しみにしていた「ソーラン節」。しかも旗を振る大役だったのに…。落ち込んでいる間にも運動会は進んでいき、閉会式を迎えました。満足気な長男と二男を迎えて自宅に戻ります。

 私は正直に、長男に「どこにいたのか分からなかった」と伝えました。すると長男から衝撃の一言が。

 「あ、立ち位置書いた紙を渡すのを忘れてた!」
 「それだけは忘れちゃダメでしょう…!」 と再びがっくりと肩を落とす夫婦なのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/本田 すのう)

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