「プールなのに遊ばないの!?」ママ友も絶句した、わが家の異常なプール事情

プールといえば、夏の風物詩であり楽しい場所だと思います。でも、私にとってはちょっと違いました。幼い頃から「プール=泳ぐ場所」。楽しむ余裕なんてなく、母の指導のもと、ひたすら練習の日々…。そんな私の娘も、母がプールに連れていき、私と同じ道をたどっています。けれど驚くことに、娘はまったく苦にしていないようで?

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プールは遊ぶ場所? それとも修行の場!?

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 屋内プールといえば、ウォータースライダーや流れるプールなどの楽しいアトラクションがありますよね。しかし私の場合、母が元スイミングコーチだったこともあり、幼い頃から「プール=泳ぎを教えてもらう場所」でした。

 そのため、私は屋内プールで遊んだ記憶はほとんどなく、遊びではなく練習が中心でした。私は運動が苦手なのでとっても苦痛でした。それでも母にとっては「水泳は大事なこと」。

 そして娘が5歳くらいのときから、母は今度は孫である娘に泳ぎ方を教え始めたのです。そのためか、現在小学2年生の娘 にとっても「屋内プール=泳ぐ場所」という認識が強く根付いているようです。

お友達に話すと…

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 今年も夏が近づいてきたので、必然的にプールの話題に。と、いうのも、近所の屋内プールが老朽化の改修工事のためにしばらく閉鎖していたのですが、最近ようやく完成したのです。そのため
 「やっと完成したね! プール行く?」と、ママ友が口をそろえて話し、プールでなにをして遊ぶかという話で盛り上がっていました。

 ママ友たちが、子どもを浮き輪で浮かせたり、子ども用滑り台で滑ったりするのが楽しいよねと話していました。そんな会話のなか、私はつい
 「うちは母に娘を任せて、泳ぎの練習をしているの」と話すと、
 「え!? 遊ぶんじゃなくて練習してるの!? しかもおばあちゃんと?」と、ママ友たちに驚かれました。さらに、どんなことをしているのか聞かれたので、
 「体を浮かせることや、どこかに捕まって、母が娘の足をバタバタ動かすバタ足の練習をしてるよ」と答えると、興味津々の様子のママ友たち。

 そもそも、ママ友たちにとって「プール=親子で行くもの」という感覚が一般的で、年老いた祖父母とプールは行かないし、体力が奪われるプールには祖父母は行けないと話していました。さらに、小さな子どもを60代、70代の祖父母だけで任せるのは危険だとも。

 しかし、50代前半である母はスイミングコーチだったこともありますが、ママ友たちの母親と比べると若く体力があるように見えます。そのことも含めて説明すると、
 「若っ! それなら安心だね。頼もしいお母さんだね!」と、納得してもらえました。

 そこへ、話を聞いていた子どもたちが
 「え!? プールなのに泳ぐだけ!? 楽しいの!?」
 「プールなのに遊ばないの!?」と、スイミングスクールでもないのになぜ泳ぐ練習をするのか信じられないと驚いた様子で聞いてきました。

 よく考えてみれば、実際、今の小学校ではプール授業が年々縮小されており、コロナ禍以降は実施そのものが減った学校もあります。プール授業が再開されても、本格的な泳ぎの練習はほとんど行われず、「水に親しむ」や「水遊び」程度の内容で終わることも少なくありません。また、周りにスイミングを習っている子が少なかったため、“泳ぐ練習をしに行くプール”が珍しく思われるのも無理はありません。

「ババと一緒ならなんでも楽しい」に安堵

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 私は驚く子どもたちの反応を見て、
 「もしかしたら娘もプールで泳ぐ練習じゃなくて、本当は遊びたいんじゃないかな?」と、なんだか不安になって娘のほうをちらっと見ました。

 すると娘は
 「泳ぐだけでも楽しいよ! だって私はババとプールに行けるから!」と、あっけらかん。ババっ子の娘からすると、大好きなババがいるだけで、なにをしようが楽しいようです。私は、娘が母とのプールが嫌ではないことに安堵しました。

 ほかの家庭とはちょっと違うわが家のプール事情。これからも娘がババだけでなく、プール大好きでいてくれたらいいなと思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/みみみみ)

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