夫はとても優しく、子どもともいつも全力で遊んでくれるいいパパです。しかし、少し気が利かない時もあり、悪気はないのにやらかしてしまうことも多いです。3人目を出産した後、張り切って1カ月の育休をとった夫ですが、普段から家事をほとんどやらない夫は、結局育休を早めて会社に出勤することになってしまいました。
3人目妊娠が発覚

子どもは3人以上欲しいと言っていたわが家に、待望の3人目妊娠が発覚しました。お互いの両親は遠方のため頼れないことがわかっていたので、夫が1カ月育休をとってくれることに。
夫の会社では男性初の育休取得ということもあり 、会社の同僚から「奥さん大切にして偉いな」「しっかりやるんだぞ」と励ましのメッセージをもらったことで夫はやる気マンマンでした!
いざ育休が始まると…

私が入院中、夫は1人で家事や育児を頑張り、毎日へとへとになっていました。しかし、無事に3人目を出産し退院して家に帰ると、夫はほっとしたのか、家事や子どものことを何もしなくなってしまいました。
朝は子ども達が起きても1人で寝ているし、夜はスマホやゲームをして夜更かしをし、夜中のミルクも変わるどころかスヤスヤと眠り続けています。結局退院後の、家事育児のほとんどを私がすることになりました。
見かねた姉が夫に強烈な一言!

産後の無理が響いてしまったのか、なかなか体が回復せず、とうとう立ち上がることも難しくなってしまいました。すると、ちょうど夏休みだったこともあり、遠くに住む姉一家が助けに来てくれることに。
「休んでていいから!」と、全ての家事を義兄とこなし、子ども達の面倒を見てくれていました。一方夫はというと、
「お姉さん達が来てくれたんで俺の仕事終わりました!」といい、自分から何か手伝うわけでもなく、スマホしたり読書をしたりと自由に過ごしていました。姉が食事の用意をしてくれるので、夫に
「お皿は洗ってよ!」と言っても、
「OK、一服してからね」とタバコ休憩に行ってしまいます。
すると、普段から家事育児折半の義兄が、サッとテーブルを片付けて皿洗いをしてくれます。夫のできなさに恥ずかしいやら情けないやらで、普段からきちんと家事を分担しておけば良かったと後悔すらしました。
あまりのできなさに呆れた姉が、
「夫くん、本当に何もしないんだね」と強烈な皮肉を笑顔でお見舞いしていましたが、鈍感な夫は何も気にせず、
「いやー、俺何もできないんですよね」と笑いながら答えていました。
この返答にはさすがの姉もビックリしていましたが、普段からはっきり物を言うタイプの姉は、私の代わりにガンガン夫に伝えてくれます。
「いやいや、何のために育休取ったの? 何もやらないなら会社行きなよ。世話する人増えて大変じゃん」と今度は真顔で言っていました。
そこまで言われて、夫は初めて“自分がお世話をされてる側にいる”と言うことに気付いたようです。さすがの夫も何か思うところがあったのか、シュンとして
「すいません…」と答えるだけでした。ちょっとだけ夫に同情もしましたが、言いたかったことをはっきり言ってくれた姉に感謝しました。そして姉は
「ちゃんと言わないあんたも悪いよ」と私にもはっきり言ってくれました。
育休を2週間早く切り上げてもらった
姉一家が1週間ほど滞在して帰って行った後、私は夫に
「もう仕事に行って」と気持ちをきちんと伝えました。夫は
「ごめん、なんだかんだ全部やってくれるからまぁいっか、と思っちゃってた。仕事頑張るね…」と、悪かったと思っていたようです。
現在うちには4人目も生まれ、みんなで仲良く過ごしています。4人目の時も夫婦で乗り切らなければなりませんでしたが、育休は取らなかったものの、夫は自分からお皿を洗ったり洗濯物を畳んだり、できることは積極的に参加してくれるようになりました。
あの時にきちんと気持ちを伝えて良かったと思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/溝野 奏)


