子どもの登園拒否。恐らく多くの方が経験することだと思いますが、0歳児から入園したわが家の次女は全く行き渋りがない子でした。しかし年少になってすぐにまさかの登園拒否が始まったのです。一体何が理由だったのでしょうか?
初めての登園拒否

4月に入ってすぐに4歳になった次女。保育園が大好きで、勝手に「バイバーイ! いってきまーす!」と言って園庭に走っていく毎日でした。クラスの中で一番誕生日が早いということもあり、みんなのお姉さん的存在。去年も、「ママがいい」と泣いている子に「そうやんな、ママがいいやんな」と寄り添ってあげる姉御っぷりを発揮していました。
今年もそうなるかと思っていたのですが、年少になってすぐ次女から出た言葉は「保育園行きたくない。ママがいい」だったのです。昨日まで楽しそうに登園していたのに… と、ただただ驚くばかり。「今日はなにか気持ちが乗らなかったのだろう」と思っていましたが、1週間経っても泣いて登園する日が続いたのです。
理由を聞いても分からない

次女に
「なんで保育園行きたくないの? なにか嫌なことあった?」と聞いても、
「だって保育園楽しくないから」の一点張り。
先生に相談しても特にトラブルはなさそうで、むしろ毎日楽しく遊んでいるとのこと。迎えに行ったときには
「まだ遊ぶから待って!」となかなか帰らないので、保育園が楽しくないというのは本当の理由ではなさそうなのです。
帰宅後は、その日にあったことを楽しそうにお話ししてくれるのですが、次の日登園時間になると
「行きたくない! ママ行かないで!」と泣き叫ぶ日々。理由が全く分からず、泣き叫ぶ次女を相手に奮闘する毎日が続きました。
登園拒否の真の理由が判明!

急な登園拒否が始まって3週間ほど経った頃。6歳の姉の学校が休みだったため、姉を連れて登園しました。「今日も次女は泣き叫ぶだろうから、どうやって切り抜けよう」と考えていたのですが、なぜかその日は「バイバーイ!」とにこにこしながら園庭へ走り去っていく次女。
何が起こったのか分からず、
「え… バイバーイ…」と返すしかありませんでした。帰宅後次女に
「今日はなんでイヤイヤせずに保育園行けたの?」と聞くと、思いもよらない答えが返ってきたのです。
「今日はねえねと一緒に保育園に行けたから!」実は、姉は今年同じ保育園を卒園して小学1年生になったばかり。
「もしかして、ねえねが保育園からいなくなったから寂しかったの?」と聞くと、次女は
「うん。ねえねとずっと一緒の保育園が良かった」とポツリと教えてくれました。
気にかけてあげられなかったことを後悔
小学生になりガラッと環境が変わる姉をずっと気にかけていた私。しかし、保育園に姉がいなくなったこと、年少になりたくさんの新しいお友達が入ってきたことで、次女の環境も大きく変わっていたのだということに気づきました。
保育園生活は慣れているから、次女は何も心配いらないだろうと思っていたことを反省。新しいお友達の話や年少になって変わったことを聞いて「大変だね」「頑張ってるね」と声をかけることを意識することで、だんだん泣き叫ぶことが少なくなってきました。
そして4月末には、約1カ月続いた登園拒否が嘘のように直り、今まで通り楽しそうに園庭に走っていく姿が見られるようになったのです。
はじめはただの気まぐれやわがままだと感じていた登園拒否。実際はそうではなく、きちんと考えて理由があってこその行動でした。今後は、子どもの気持ちに寄り添い、子どもなりの考えを見逃さないようにしようと心に決めた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/Misaki)


